2月17日は、
株式会社ホッタの創業記念日です。
ただ、明治12年の2月17日に開店した訳ではなく、
創業の正確な日時は今ではわかりません。
言い伝え?によれば、明治12年の秋頃だったとのことで、
この2月17日という日付は、
先々代の良平社長が復員後家業を再興した翌年の
昭和23年の「その日」に、
「株式会社堀田時計店」(ホッタの前社名)として、
登記をしたということから、
この日を「創業記念日」と定めたやに聞いております。
いずれにしても、
大切な日です。
本年の創業記念日は、
夕方から3時間、
みっちり古典や故事の勉強をすることになりました。
先日誘われて入った勉強会なのですが、
本日のお題は、
①項羽と劉邦
②菜根譚
③後藤新平と正力松太郎
ということで、
①、②、③、それぞれに、
会社がどうして続いてきたのか、
どうすればこれからも続けられるのか、
そういったことのヒントがたくさんありました。
①に関しては、
「やり過ぎはダメよ」
「恨みを買うとロクな事ないよ」
「忠告を聞く耳の有無が最終的な勝敗を分ける」
などなど、、
②に関しては、
「地位はあまり上がらない方が良い。登りつめると陥穽が待ち受けている」
(ホッタはどの部門も業界トップには一度もなっていないはず)
③に関しては、
これは先生の創作のセリフではありますが、
後藤新平が失意の正力松太郎に贈った
「強い草というのは上に伸びられない時はしっかりと下に根を張るという。」
という言葉が響きました。
昨年を振り返れば、
まさにそれは「上に伸びられない時」そのもの。
上に伸びるとはすなわち、
売り上げや業容の拡大で、
昨年のわれわれは、
売り上げも業容も縮小しました。
計画していた出店も撤回し、、
が、よくよく考えてみれば、
これほど「根」を伸ばした年もなかったのだと、
この後藤新平の言葉が気づかせてくれました。
経営という仕事は、おそらく、
「根を張るベクトル」と、
「幹を太く、葉を茂らせるというベクトル」を、
いかにバランスよく強めていくことが出来るか?
ということだと思います。
上にだけ急に伸びると、
根が浅く、風が来れば一気に吹き飛んでしまう。
ホッタが今まで続いてきたのは、
上へのベクトルと下へのベクトルが、
比較的バランスしていたからなのかなと思いました。
で、去年はどちらかというと、
下の方のベクトルが強かった気がします。
今年はもちろん根を張ることにも思いを到らせますが、
やっぱり楽しい「葉を茂らせること」
こちらにもフォーカスしたいと思います。
さて、そろそろ明日の支度をば、、
最後に、後藤新平の残した金言をどうぞ!
「よく聞け、
金を残して死ぬ者は下だ。
仕事を残して死ぬ者は中だ。
人を残して死ぬ者は上だ。
よく覚えておけ」
祖父は父に仕事も人も残して死にました。
父はまだ生きてますが、
人も仕事も残してバトンタッチしてくれました。
私は何かを残して去るにはまだ早いですが、
常に人も仕事も創り続ける社長であり続けたいと思います。
祖父は私と同じ33歳の時に、
家業の再興を夢見て、
ふたたび時計商の看板を掲げました。
それから60余年。
孫の私がこうやって、
そのころのことを語る。
こういうことを続けていくことができる。
これを幸せと呼ばずして、
なんと呼ぶのでしょうか。
今日は何の日? 創業記念日!
の、巻でした。
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