日経MJの伊藤元重さんのコラムに書いてあった話に、
「ビジネスの後味」というのがありました。
あるお菓子メーカーの方が云うに、
食には三つの味があり、
一つ目はおいしそうだなぁという「先味」
二つ目は実際に食べておいしいという「中味」
三つ目はおいしかった~という「後味」
この中で一番大切なのは「後味」で、
なぜなら食の世界はリピーターが重要だからです云々。。
という話を受け、ご自身がある金融機関で受けたサービスの良し悪しで、
後味の悪い応対のところとは取引をやめ、
良かったところとは取引を増やした。。
いかにビジネスにおいても「後味」が大切か
ということを書いてました。
今日昼休みに日経ビジネスを何気なく開いていたら、
「後味」の良し悪しについて思い出させる記事が、、
ワタミの渡邊美樹さんが毎朝自社の老人ホームで亡くなられた
ご老人のご家族にワタミのホームに入っていただいたことの感謝を込めて、
薄墨でお悔やみの手紙を直筆で書いているとのこと。
その手紙をもらったことで
(渡邊社長は人生の締めくくりを自分の会社に
預けてもらったことに対する感謝を込めて書いているそうな)、
ご家族の心に残る余韻=「後味」は、
なんとも言えないものがあるんだと思います。
そして、不謹慎な話ですが、
そういう行為の積み重ねが「評判」となって、
ビジネスとしても立派に成り立っていくんでしょう。
(超人気?らしいです)
弊社でもサンキューレターは励行しておりますが、
義務感ではなく、(例えば)人生の節目を祝う店として
選んでいただけたことに対してとか、
そういう記念すべきお買い物のお手伝いをさせて頂いたことへの
感謝の気持ちであるとか、
そういう気持ちを乗せて、手紙を書き続けていけば、
それが良い「後味」として広がり、
お店の放つオーラも深まり、強まるような気がします。
→お店の皆さんよろしくお願いします!
「先味」=広告
「中味」=商品やサービス
だけでなく、
「後味」にもフォーカスすると、
ビジネスに違う質がもたらされるような気がする今日この頃。