本当は元旦に投稿するのがオシャレなんでしょうが、
年始はPCに触れる環境に無い、というか、
年末年始くらいPCに触りたくないので、
お年玉的意味合いのブログ、投稿しておきます。(面倒くさがりですみません)
この文章は1年半程前に作成し、社内回覧したものですが、
今一度、それも年の初めに多くの方に読んでいただければと思い、UPします。
それでは、私からの「おとしだま」です。
『 -ROLEXは誰のもの?- 』
それは、スイスのROLEX社のものでしょうか?
それとも、CEOのパトリック・ハイニガーさんのものでしょうか?
いいえ、それはどちらも違うと思います
ROLEXは、それを知るすべての人の心の中にあるのです。
ROLEXに対する人々の思い、、、。
たとえば、子供の誕生記念に、その日付を刻印していつも身につけている人にとって、ROLEXとは「その喜びを封印したもの」。
たとえば、結婚指輪の代わりとしてご主人からプレゼントされた人にとって、ROLEXとは「愛の証」。
たとえば、一つの大きなプロジェクトを成し遂げた記念に買い求めた人にとって、ROLEXとは「誇りと達成感のシンボル」。
もちろんこういう象徴的な「思い」だけではなく、
「機械式なのに精度が良いね」とか、
「防水がしっかりしているからお風呂に一緒に入れていいね」とか、
「オーバーホールすると新品みたいになって帰ってくるね」
または、まだ持っていない人にとっても、「いつかはしてみたい」とか、
「しっかり仕事をこなす人のイメージ」
などといったことも当然含まれてきます。
勿論、ネガティブな「思い」、、、
「成金みたいなイメージ」とか、
「修理に出しても高かったしすぐまた壊れた」とか、
「店員の態度が悪くて、、、」とか、
「皆が知っているから嫌」、、、。
こういったこともすべて含まれます。
そして、ROLEXを買ったことがある人、使用したことがある人だけではなく、それを知るすべての人の「ROLEXに対する思い」が、現在の我々のビジネスを支えているということはお気付きでしょうか?
つまり、この人々の心の中にある「思い」が大きければ大きいほど、売上が上がっていくわけです。
逆にこの「思い」の総量が減っていけば、将来的に売上を伸ばす可能性が少なくなります。
勿論景気や流行なども大きな要素ではありますが、大きな意味で、
ROLEXに対する「思い」が憧れに満ちた、美しく、
力強く、ポジティブなものであればあるほど、
それを買い求めようと思う人が増え、
それをしている人に対する賞賛も増し、
結果として良いビジネスになっていくのだと思います。
逆に、ROLEXに対するネガティブな「思い」が増大すれば、
それをしていることが「恥ずかしい」とか、
「なんでこんなに高いの?」などということになって、
当然その分だけ売上は落ちていきます。
こうやって考えると、ROLEXはすべての人の心の中にあって、
それを美しく、力強く、ポジティブなものにしていくことが、我々の務め。
その務めを果たした時に、多分その対価を頂くことが出来るのでしょう。
ROLEXは時計王国スイスの中でも「王様」です。
もうすでに人気は出来上がっていて、
不動のものといっても過言では無いかも知れない。
しかし、われわれはこのブランドを扱い続ける限り、
お買い求めて頂いた方たちの「憧れ」を裏切ることは出来ないし、
人々の心の中にある「思い」の質、量ともに高める努力を怠ってはいけない。
この観点はロレックスに関っている全ての人にとって、重要です。
目の前の仕事、目の前の売上、そういったことも勿論重要ですが、
自分に与えられた仕事のフィールドの中で、この目には見えない
「思い」の総量を増やすために何が出来るか?
常に考え、行動することが求められます。
私の立場、仕事で考えると、たぶんこういうことになるのでしょう。
レキシア銀座という店を「私の記念のロレックス」を買うに相応しい店にする。
「ここで買ってよかった」と思って頂ける仕組みづくり。
ロレックスを扱うことを誇りと出来るような仕組み作り。
当然ホッタという会社にいることを誇りと言えるような環境作り。
やっぱり少数精鋭高待遇!
小売店さん、日本ロレックスさんと問題を共有し、
共に解決していくためのネットワーク作り。
などなど、、、。
皆さんの場合はいかがですか?
ちなみに、これはたまたま「ロレックス」の話であって、
他のすべてのブランド、商品、サービスに関しても同じ事が言えることは、
皆さんもうすでにお気づきのことと思います。
「ロレックス」の代わりに「自分の名前」を入れてみると面白いかも!?
人々の心の中にある「イメージ」とか、「思い」、
それに対する「パッション」をどうすれば増やしていく事ができるか?
マイナスの「思い」があれば、どうやってそれを消していく事ができるか?
すぐに結果はでなくとも、それを続けて行けば、明らかに前進が可能です。
2006.8.13. 堀田 峰明
ということで、お年玉でした。。。
2008年が皆様にとって素晴らしい年になりますように!!
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