今日は終戦記念日ですね。
終戦記念日でもあり、もともとこの日は
この国でいつからとなく続く、先祖の霊をお迎えする「お盆」でもあり、
この暑さと、蝉しぐれを聞くと、
どうしても「あちらの世界」に思いが飛んでいく気がします。
ちょっと話は変わりますが、
前職時代、コンサートの最後、
アンコールを受けた時の定番として、
有名な童謡「ふるさと」を演奏し、
皆さんと合唱、、という(ベタな)演出をよくやっていましたが、
3番まである歌詞の3番、
♪ こころざしを 果たして
いつの日にか 帰らん
山はあおき ふるさと
水は清き ふるさと
ここでいう、
「志を果たして、いつか帰りたい故郷」
って、自分にとってはどこだろう、、
という疑問について、
先日ストンと、腑に落ちました。
お得意先の社長に勧められて毎月購読している「到知(ちち)」という
雑誌の中に、金沢で380年続く和菓子の老舗「森八」さんの
女将さんのインタビュー(16年前に負債60億を抱え、和議申請し、
どん底から頑張って現在では借金完済、本店新築、)
の中で、そのご主人(18代目当主)の言葉、
「僕はここ(森八)を守るために生まれてきて、
それが天命だと思っている。 またそう思わなかったら
やっていられない。 結果はどうであっても、
最後まで頑張らなかったら、先祖と同じお墓に入れないじゃないですか」
ここで、「先祖と同じお墓に入る」
という言葉を自分の中で反芻。。。
私が入る予定のお墓に、最初に入ったのが、
ガダルカナルで戦死した、四代目良平(祖父)の弟幸二さん。
そして、随分月日が経ってから曽祖母、(お墓をこしらえた)曽祖父、
祖父、祖母、、
それぞれ明治、大正、昭和という時代を生き抜いた人たちばかり。
ご先祖様と同じお墓に入る、、ということは、
「ご先祖様から見て恥ずかしくない生き方をしなければ!」
という気持ちになりますし、
ご先祖様と同じところに行く、、 それをもって、
「故郷に帰る」とたとえても良いかもしれない。
あの歌、3番の持つ意味の解釈として、
こういうのもアリかと。
今日は終戦記念日。
私の大叔父さんも含めて、先の大戦では多くの命が、
「あちらの世界」に旅立たれたわけですが、
これから、いつの日にか
「あちらの世界」に旅立つ
今を生きる我々は、
「同じお墓」に入れていただけるように
日々精進。。
「終戦記念日によせて」
でした。
コメント