経営という仕事をするにあたり、
昨年ほど、「昨年対比」という言葉が
空しく響いた年はありませんでした。
具体的な数字は明かせませんが、
ホッタの主戦場たる「輸入時計マーケット」、
特にスイスからの輸入時計のマーケットの状況を
ある程度正確に表してくれる数字が、
財務省発表の「通関統計」です。
売れた数や金額ではありませんが、
時計メーカーの日本法人や、
われわれのような時計輸入商社が、
どの国から時計を何本、幾ら仕入れたかが
ここに示されているので、
大体どのくらい売れている(売れなくなっている)から、
このくらいの仕入れにしたんだろうな、、
などという類推は可能です。
ちなみに、昨年一年間のスイスからの輸入金額は、
昨年対比35%減でした。
ということは、エンドユーザーさんがお買上げに
なることで生まれる、いわゆる「マーケットサイズ」は、
これより下回ることは無いにせよ、
上回っても、8割がいいところでしょうね。
なので、こんな環境下で、
昨年対比という指標を持ち出すと、
気が滅入るだけですし、
物凄い勢いで、販管費を削減しましたから、
損益分岐点=最低限必要な売上高も変化します。
そんな中で、「昨年対比」で数値管理をするのは、
全く意味を成さないことに。
それゆえ、昨年は、
「目標比」や、「前月比」、
という指標を、
ジッサイのところどうなのか?
という目安にしておりました。
ただし、
今年は昨年踏んだブレーキによって、
販管費は歴史的に低い水準になっており、
市場環境は悪いままとはいえ、
昨年ほどではなくなっている。
そして、当然のことながら、
今年は「V字回復」「V字復活」を目指しています。
V字を描くということは、
2009年に対して、必ず上回るということ、
急激な角度で落ち込んだ、
同じ角度で上がらずとも、
ちょっと首を右に傾けてみれば、
V字に見えるくらいの角度で、
数字を作らねばなりません。
それも笑みをたたえながら。
お客様に感謝されながら。
なので、1年ぶりに、
「昨年対比」で、どうなのか?
という指標を復活させます。
ま、これは一番大切なことではないので、
こんなに長々と丁寧に説明するほどのことではないのですが、
なんとなく、書いていたら長くなってしまいました。
一番大切なことについては、
また後日詳述したいと思います。
早いもので2月第一週(あちら風に言えばウィーク5)も終わりですね。
week 5 ってことは、 52週のうちのほぼ10%が終了ってことですね。
はぇ~~~!
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