本社移転して丸3年が経ちました。
本当に月日が経つのは早いものです。
3年たって、改めて、どのような意図を持って、
本社移転という結論に至ったのか、振り返ってみたいと思い、
役員会提案した時の資料を引っ張り出して見ました。
これを書いたのはたしか5年前なので、
かなり文章が若く、稚拙で恥ずかしいですが、
このページによく通っていただける方の為に、
恥を忍んで公開しちゃいます。
読み返してみて、
意図したことのかなりの部分は実現しているのではと思いましたが、
実際働いている皆さん、オカチ時代からお付き合いのある皆さんは
どのように感じてらっしゃいますか?
お会いした時にでも忌憚なきご意見を頂ければと思います。
※誤解を招く恐れのある表現等は、
あらかじめ削除させていただいております。
株式会社ホッタ本社移転プロジェクト
ビジョン
本社をより感度の高い街の1フロアーのオフィスへ移転する。
~御徒町のビルは一棟貸しし、安定した収益源に~
目的とメリット
1、セクショナリズムの打破 ~本当の意味での“ひとつのホッタ”へ~
2001年8月に本社、インター、宝飾の3社を統合するも、目に見えない壁(セクショナリズム)は依然として厚く、一つの「ホッタ」に統合したメリットを生かせているとはとても思えない状況です。現在のメイン事業領域である時計の卸、小売、宝飾の卸、小売、それに本部を足した大きく分けて5つのセクションは、それぞれが別々のフロアで働いており、一つの会社である為に発揮できるはずのシナジー効果を全く発揮出来ていない状態と言えます。
これを解決する一番早い方法は、1フロアーのオフィスに皆で引っ越すことだと考えます。一番の問題は情報の共有化不足であり、お互いの意見交換、意思疎通の希薄さであって、顔を合わせる時間が増えることでかなりの問題は解決するのではないでしょうか。また、組織の改変や営業と業務、システムの配置変えもフロアーの制約を受けることなく比較的簡単に行うことが出来ます。
“ひとつのホッタ”に変わったという事実を社員自身が一番肌で実感できるであろうこともメリットとして挙げられます。
2、マーケット情報企業への変身 ~アンテナ、感度の高い社員を育てる、集める~
社員のアンテナ、感度を高めるために一番簡単な方法は、感度の高い町で働くことではないでしょうか。通勤時、昼食時、夜の席や仲間と飲みに行くといった機会に必ずその街のエッセンスを吸収することが出来るはずです。
また、“少数精鋭高待遇”の“精鋭”を集める為にも本社の立地は非常に重要。
今後は労働人口が減少する。優秀な人材は奪い合いになることは必至である。
こちらが頼み込んででも欲しい人を採るには会社を魅力的にする投資を怠ってはならない。
(日経ビジネス2004.7.26日号 安田佳生ワイキューブ社長)
3、企業イメージの向上
本社の所在地によって間違いなく企業イメージは良くなるはずです。
「これから変わっていく」という姿勢をアピールすることにもなります。
そして何より働く人が誇りを持てるということです。誇りを持って働く社員が多ければ、自然とその会社のパフォーマンスも、イメージも向上します。
デメリット
1、キャッシュフローの変化 (試算表現在作成中)
2、御徒町だからこそ得られる情報、サービスを手放す。
ラボランテ(注:現ホッタインターナショナルサービス部)にとっては御徒町から出るのはデメリットかも知れません(Nさん談)。
ただしラボランテ得意先スウォッチの修理センター(現御徒町)も銀座へ移転決定(2006年以降?)したので状況は変わった!?
宝飾は近所ゆえに得られるメリットを手放すことになる。
3、御徒町ビル空室リスク。
絶対必要条件
① 御徒町より感度の高いところ
② 御徒町からそれほど遠くないところ…現在の社員の多くが上野駅を経由する
コースで通勤しており、上野からあまり離れると通勤時間が延びてしまう為。
③ キャッシュフロー上それほど負担にならない事。
-----------------------------------------
以上です。
正直、リーマン前に計画し、実行に移せていたことで、
助かりました。
あの後に動くという決断は出来なかったでしょうし、
実際に移転したことで得られたメリットが、
今全く無いと考えたら、
結構ゾッとします。
つくづく、ツイテイル会社だなと思います。
先人の日頃の行いに感謝!
コメント