男児たるもの人前で弱音を吐くべからず
という時代はあった(過去形!)と思います。
が、しかし、10年位前からインターネットの時代が到来し、
その「不文律」も過去のものとなりました。
なぜなら、自分が「知らない!」、「出来ない!」、
ということを世界に、世の中に、皆の前で
さらけ出すことによって、
世界中の人達から救いの手が差し伸べられ、
瞬時にして「欲しかった情報」や「ネットワーク」など、
乱暴に言ってしまえば「力」を得ることが出来るのが、
今の時代の新しい法則です。
ということで、私は大きなため息と共に、
弱音を吐きます。
正直しんどい、、、。
今日でIJT(国際宝飾展)が終わりました。
ホッタも4ブース出して(出展料高いよぉ)、
自社ブランドの営業活動と、
そこに集まるお取引先の方達と、
かなり密度の濃い商談や情報交換、
信頼関係の構築が出来、
とても有意義なフェアでした(モトは取ったナリ~)。
が、それと同時に色々な悪いニュースも入ってきました。
今年この業界から退場が決定している企業が、
複数存在することは先のブログで触れたとおりですが、
それに加えてまだ大きな案件が飛び出しそうです。
噂話ではなく、その組織の内部情報なのでかなり確度が高いと思われます。
また、個人消費が活性化しないままに、
円安と金やプラチナの価格の高騰、
時計業界に限ってはムーブメント価格の高騰、
そしてローンやクレジットを安易に通さないような方向に金融庁が動いていることなど、
時計宝飾業界にとって
「売れない理由」は山積みです。
当然の如く、卸にも小売にも在庫は積みあがってきているはず。
上場している会社のB/Sを見れば一目瞭然。
小売店の店頭を定点観測していてもハッキリとその傾向は見て取れます。
(念のため、ホッタは在庫コントロールをかなりシビアにやっているので、むしろ在庫の状況は好転していますし、現在集計中の決算も良いものが組めそうです。)
この状態で売り上げが鈍れば、
背に腹は変えられぬ、、、ということで、
マーケットに、あってはならない値段で、
大量に商品が出回ることになると思いますし、
一部そのような傾向が見られます。
正直者が馬鹿を見る時代になってしまうかも知れません。
(リードの社長の著書タイトルではないですが、最終的には馬鹿を見ないと信じている私ではありますが、一時的にはそういう風に見える状況になるでしょう。)
販売するもの、その商品に携わるものの倫理が崩れたとき、
その業界の魅力は確実に落ちます。
魅力が落ちればお客様は離れます。
厳しい時代だからこそ、我慢が必要。
そんなことを考えていると、正直しんどいのです。
今、ホッタがやるべきことは沢山ある。
この時代を乗り切る為に、正しいことをする「同盟」を、
この業界をより魅力的にしていくための「コンソーシアム!?」を、
目に見える提携とか合併という形でなく(そういう場合もあるかも知れませんが)
作っていく必要があります。
その為には、かなり精力的に動かなくてはいけない。
信頼できるパートナーシップを、全国卸という業態をやっている以上
全国で築いていかなくてはならない。
年が明けてから出張しまくり、土日も殆ど無い状態で走り続けています。
そして走ったら走っただけの収穫が山のようにあり、さらに走りたい衝動に駆られます。
食べ物と違って、食べても食べても満腹にならないし、
むしろ空腹感が増す感じ。。。
正直しんどい。
けれど楽しい!
ただ、僕も生身の人間ですし、
サッカーで鍛えたとは言え、あまりやりすぎると体壊すことは自然の摂理。
なので、もう一度大きなため息とともに、言わせて下され。
正直しんどい。。。
そして弱音を吐いて、一呼吸して、
皆さんにお願いがあります。
どうか、お客様にとっての「夢」であり、
「絆の象徴」であり、「マイルストーン」であり、
「生きた証」でもある、この「時計」や「宝飾」(主にホッタが扱っているのは結婚指輪)の業界を、より良い場所にしていく努力をしていきましょう。
私の描いている「夢」や「あこがれ」は、
私一人で達成するものではなく、
ホッタ一社で達成するものでもなく、
それは業界全体、そしてお客様や社会を構成する、
大袈裟に言ってしまえば全ての存在と一緒に達成するものだと思います。
この思いに共感してもらえたら、
一緒にやりましょう。
仲間が増えれば、僕の心労も、体力の消耗も、
相当軽減できるはずです(結局我田引水!?)。
「正直しんどい」の巻でした。
パワーゲームの時代が過ぎ去り、腕時計業界にも調和の時代が訪れているのだと思います。まったくもって、わたくしも同感です。
自らが輝く努力を弛まず続けることは、資本主義社会で生きるものとしての使命かと思いますが、その輝きを自らの為だけに使ってきた結果が、いまの腕時計業界の衰退に繋がっているのかと。
我々のカテゴリーの腕時計でも、まだまだ小さな塊ですが、お互いの輝きを受け入れ、競合同士一緒に市場を盛り上げてゆこう!いろいろな話をしてゆこう!というムーヴメントが生まれてきています。競争相手、そして何よりも市場がなくなってしまってからでは、我々お手上げですからね(笑)。それに気が付きはじめた人間が少なからずいることが、救いです。
ここにも同じ方向を向き、悪戦苦闘しているものがおります(笑)。我々はある意味イベントプロデューサーと同じかと。ホッタさんも頑張ってください。
投稿情報: 通りすがり | 2008年1 月28日 (月) 18:16
通りすがりの素敵な方!
お名前はなんと?
メール公開はここで出来ないので、
会社宛てにメール頂くか、またはお店に名刺など置いていただいても素敵です。(先日そういう方がお見えになりました)
ぜひぜひ時計宝飾業界よかとこにせんといかんばい同盟つくりましょう。
つくらんといかんぜよー。
投稿情報: 堀田峰明 | 2008年1 月28日 (月) 19:31