2007年、本日からスタートです。
今年は祖父が戦争から帰って来て家業である時計商の復活を夢見、焼け残っていた祖母の実家にて「時計卸商堀田良平商店」として再スタートを切った1947年から丁度60周年の年になります。
正確な月日はわかりませんが、資料には「1月」と言う風に書いてありますから、本当に丁度60年前の今頃家業の復興を夢見て日夜格闘をしていたんだと思います。
60年前ということは、丁度今年と同じ「亥年」ですね。
やると決めたからには”猪突猛進”一気呵成にやってしまおう!そんな風に思っていたのではという気がします。
実際に当時は物不足に加えインフレが激しかったので、物を調達出来さえすれば、飛ぶように売れたそうです。ただ、その一時的とも言える「超需要過多」の時代を捉えて、近隣の時計店だけでなく、全国の一流店とのパイプを作り、東京にも翌年進出、現在に続く全国卸の構えを本当に一気呵成に作ってしまった物語は60年経った今も全く色褪せるものではないと思います。
当時祖父は33歳。
今私は30歳。
単純な比較は60年という月日と、時代背景などを考えれば意味の無いことかも知れませんが、同じ時代に自分が生きていたら同じように出来ただろうか?
そうでなくとも、60年経ってあの時六代目がコレをやったお陰で今がある、、、と言う風に後世の経営者、社員に感謝されるような仕事はしたいなと思います。
昔の話はさておき、今年は「働く人にとって魅力的な会社にする」ということを自分自身のテーマに掲げたいと思っています。「お客様の為に魅力的な会社にする」というのは常にどの会社も心がけていることだと思いますが、これからの時代、働く場所としての魅力に欠けるようになると、優秀な人材が流出し、また採用できず、その結果として魅力的なサービスが出来なくなり、、というスパイラルになってしまうと思いますが、逆を作って行けば、良いスパイラルで上昇していくことが出来るはずです。
その為の施策、納得性と公平性の高い(当社比!)人事制度の運用スタート、定年再雇用最長65歳までの雇用延長の制度化、そして今後出店する業態、立地、環境などに、この「モノサシ」を使って判断して行き、既存の事業もそういう目線で改革を進めていく所存です。
スーパーマンじゃないですし、社員の皆さんの協力が無ければ出来ませんが、より理想の姿に近づけることの出来る一年にしたいと思っています。
時計と宝飾、そしてレストランという、多くの人にとって非日常の「夢」の部分を商材にさせて頂いている訳ですから、働く人も「夢」を持てるようにしたいです。
ということで、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2007年1月5日 堀田峰明