ホッタという会社は、
創業が明治12年で、133年の歴史がある、、
という風に言っておりますが、
実際のところは、
四代目(三世代目)である先々代の祖父が事業を継承してすぐに
召集令状が来てしまい、約八年の休業を余儀なくされました。
戦前の家屋敷その他は殆ど焼失し、
戦争が終わって祖父が無事日本に帰ることが出来たのが
昭和21年の6月(父が2歳になる頃)で、
その約半年後に、奇跡的に空襲で焼け残っていた祖母の実家にて、
家業である時計卸商を再興したのが、現在の株式会社ホッタに繋がります。
(ここからは完全なる連続性が保たれています)
ですから、私はこの会社の創業者は二人いると思っておりまして、
一人は勿論明治一二年に創業した高祖父の堀田良助。
もう一人は、平成元年の今日亡くなった祖父の堀田良平です。
祖父が亡くなった時、私はまだ小学六年生でしたので、
当然仕事について何か教わったり、仕事をしている姿を見たり、、
ということはなかったのですが、
社長になってから、祖父の足跡や、
祖父の言った事を読み物や、実際に教えを受けた方や
お得意先の方からお聴きするにつけ、
祖父の人物像がだんだんと浮彫になってきて、
歴史の重みと、築き上げられた信用をベースに、
現在私達が商売させて頂けることに対する感謝の念が湧いてきます。
以前ここで少し書きましたが、
「創業」という難事を成し遂げた、
尊敬すべき祖父と同じお墓に入れてもらえるように、
今の時代を託された私は、
私なりのスタイルで、「守成」という難事業を、
多くの人の喜びと共に、
成し遂げて行きたいと思っています。